海外に法人を設立することは、グローバルな事業拡大のための重要なステップです。
米国はビジネスフレンドリーな環境と多様な州法制を持ち、法人設立先として人気があります。
しかし、各州によって課税制度が大きく異なるため、法人税やフランチャイズタックスに関する情報を把握することが重要です。
(写真:映画
“テキサスの黄色いバラ” 広報誌より)
“GEPAS biz letter”では、前号より、特に法人税率がゼロの,テキサス州と法人設立が容易なデラウェア州に焦点を当て、それぞれのフランチャイズタックスについて詳しく解説しております。
■第1回 米国フランチャイズ税と州税との違い
■第2回 テキサス州のフランチャイズタックス
■第3回 デラウェア州のフランチャイズタックス
第2回目の今回は「テキサス州のフランチャイズタックス」になります。
(写真;TEXS州ダラスのダウンタウンの超高層ビルを加工)
■1■.テキサス州税の概要
テキサス州は法人税がなく、ビジネスフレンドリーな州として知られています。
しかし、法人税がないからといって完全に無税というわけではありません。
テキサス州には「マージン税」と呼ばれるフランチャイズタックスが存在しています。
(1)申告対象者:
まず、申告対象ですが収入が2,470,000ドル以下の事業所は、フランチャイズタックスを免除されますが、申告は必要です。
➢ 法人のほかテキサスに賃貸不動産をお持ちなどの個人事業主も対象になります!
申告期限は毎年5月15日です。
(2)フランチャイズ税の計算方法:
* テキサス州のフランチャイズタックスは、総収入を基に計算されます。
* 税率は、総収入の 0.375%(小売業や卸売業)または0.75%(その他の事業)のいずれかです。
* 税額は、総収入から指定された控除を差し引いた「課税マージン」に対して課されます。
(3)申告の書類:
申告には次のような書類の提出が必要になります。
①.No Tax Due Information Report (納税義務なし報告書)
収入が2,470,000ドル以下の企業は「No Tax Due Reportの提出が必要でしたが、2024年より不要となりました。
②.EZ Computation Report (簡易計算報告書)
*年間総収入が20,000,000ドル($20 million)以下で、特定の条件を満たす法人はこの報告書を提出できます。
*法人の収入、控除、および税額の簡易計算を行います。
③.Long Form Report (長期報告書)
*収入が20,000,000ドル($20 million)を超える法人、または簡易計算を使用しない法人はこの報告書を提出します。
*詳細な収入、費用、控除の情報を含む複雑な計算が必要です。
④.Public Information Report (公共情報報告書)
*すべての法人が提出する必要がある報告書で、役員、取締役、主要株主などの情報を提供します。
(4)申告に必要な情報
*法人名およびファイル番号
*法人の所在地および連絡先情報
*収入情報: 総収入額および控除額
*事業活動の詳細: どのような事業を行っているかの説明
役員および取締役の情報
(5)提出方法
①オンライン提出
* テキサス州の Comptroller of
Public Accounts のウェブサイトから
オンラインで申告および支払いを行うことができます。
* eSystems を使用して、フランチャイズ税申告書を電子的に提出します。
②郵送提出
* 申告書類を印刷し、
テキサス州
Comptroller of Public Accounts に郵送で提出することも可能です。
*支払いは小切手またはマネーオーダーで行うことができます。
(6)その他
フランチャイズタックスの計算には、会計年度の総収入と控除額の正確な把握が必要です。控除額や計算方法については、定期的に変更される可能性があるため、最新情報を確認することが重要です。
もし提出を失念すると、赤字てあれば、毎年最低50㌦の罰金が発生します。
==参考リンク==
テキサス州 Comptroller of Public
Accounts
https://nnp.y-ml.com/cs/Daily/12252/3770
■2■.米国法人設立時のチェックリスト
それでは、米国に法人を設立する場合には、どんな情報を揃える必要があるのでしょうか。
次に簡単にまとめております。
(1).法人設立前の準備:
* どの州で設立するかの決定
* 各州のフランチャイズタックスやその他の税制度の理解
* 必要な会計ソフトや専門家の選定
(2).法人設立後の対応:
* 各州の申告期限の確認
* 期的な収入、支出、控除の記録
* 会計年度終了後の収入報告書の作成
(3).申告期限前の確認事項:
* 最新の税法変更の確認
* 必要な書類の準備(総収入、控除額など)
* 申告書の作成と提出
(4).定期的な見直し:
* 年次決算後のフランチャイズタックスの再計算
* 申告後の確認と記録保持
* 税務に関する専門家のアドバイスの定期的な受け入れ
== まとめ ==
米国で法人を設立する際には、各州の異なる税制に対応するための準備と理解が不可欠です。特にテキサス州とデラウェア州のフランチャイズタックスについては、申告漏れや計算ミスを防ぐための細心の注意が求められます。最新情報を定期的にチェックし、適切な会計処理を行うことで、健全な経営を維持することができます。
本ニュースレターが、皆様の法人設立と税務管理に役立つことを願っています。疑問や詳細なアドバイスが必要な場合は、税務の専門家に相談することをお勧めします。
★★★ テキサスの黄色いバラ ★★★
テキサス州は、なんとなくカッコいいイメージがあります。
冒頭の映画は、彼女をふったことを後悔した主人公が、どこにいるかわからない彼女を探しにいくというストーリーなんです。
主題歌は全米チャート1位を6週間マークしていて、今でも子供たちの運動会で流れてますよ。
なかなかカッコいいです(笑)
テキサス州は、メキシコ、ルイジアナ州などと接していて、牛の牧畜業で繁栄してきた歴史があるので、カウボーイのイメージと結び付けられることが多いのですが、この映画の影響もかなりあったんだと思います。
その後1900年代には油田が発見されて州の経済は急成長し、多くの多様な経済が発展してきています。
たとえば、石油化学、農業、エネルギー、コンピュータと電子工学、宇宙工学、バイオテクノロジー分野など、フォーチュン500に入る企業数は50以上で、どの州よりも多くなっています。
また、所得税や法人税がかからないといった税制優遇や賃金・土地の安さといったビジネス環境の良さから、5/13のめるまがでも記載しましたが、トヨタ自動車北米本社、テスラ、オラクル、ヒューレットパッカードなど、カリフォルニア州などから、テキサス州に移転する企業がさらに他の企業の移転を呼び込んでいます。
しかし、、政治的にはまだ激戦が続いています。
テキサス州はもともとカウボーイのイメージのように共和党が強い保守的な州(赤)でしたが、リベラル色の強いカリフォルニア州(青)などから多く人の移住したことから、スイング・ステート(激戦州)になっているんです。
さて、今年11月15日の大統領選挙はどうなるのでしょうか。
勝利の鍵をにぎるTEXS州が注目されますが、黄色で中和されることもあるかも⁈・・^^
(テキサス州一部参照:Wikkipedia)
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